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1. はじめに

本書は、Arm Forge (旧 Allinea Forge) を東京工業大学学術国際情報センターの TSUBAME で利用する方法について説明しています。 また、TSUBAME3を利用するにあたっては、TSUBAME利用の手引きもご覧下さい。 サーバの利用環境や注意事項などが詳細に記述されていますので、よく読んでください。
https://www.arm.com/

1.1. 利用できるバージョン

TSUBAME3で利用可能な最新バージョンについてはTSUBAME計算サービスWebサイトの アプリケーション ページをご確認下さい。
研究に支障がない限り、バグ修正の入っている最新版をご利用下さい。

1.1.1. バージョンの切り替え

module コマンドでmodule ファイルを読み込むことでバージョンの切り替えが可能です。
利用環境の切換え方法で切り替えが可能です。
読み込めるバージョンについてはサポートされているアプリケーションをご確認下さい。

コマンド例

# Ver 18.0.1を使用する場合
$ module load forge/18.0.1

# Ver 7.0.5を使用する場合
$ module load forge/7.0.5

1.2. 概要

Arm Forgeは、MPI、UPC、CUDA、OpenMPなどの幅広い並列アーキテクチャとモデルをサポートする並列デバッガ(Arm DDT)とMPI,OpenMPおよびスカラープログラム用の低オーバーヘッドのラインレベルプロファイラ(Arm MAP)を有するツールです。
Arm DDT はパワフルなデバッグ機能を有します。特長は次の通りです。

  • Single process and multithreaded software
  • OpenMPI
  • Parallel (MPI) software
  • Heterogeneous software(GPUなど)
  • Hybrid codes mixing paradigms ( MPI + OpenMP、MPI + CUDA)
  • Multi-process software(client-server applications)

Arm MAP はパラレルプロファイラツールです。特長は次の通りです。

  • MPI, OpenMP and single-threaded programsのサポート
  • 実行の時間に関わらず、採取されるデータは小さい
  • 数千のMPIプロセスでもわずか5%のアプリケーション速度低下
  • バッチモードとインタラクティブモードの動作をサポート
  • メモリ使用量、浮動小数点計算、およびMPI使用率の採取。また、AVX拡張を含むベクトル化されたSIMD命令のパーセンテージ コードの各部分で採取。

1.3. マニュアル

マニュアルは、インストールディレクトリ内に PDF ドキュメントとして格納されています。 各バージョンごとのドキュメント格納ディレクトリは次の通りです。

Ver 18.0.1

/apps/t3/sles12sp2/isv/allinea/forge/18.0.1/doc/userguide-forge.pdf

Ver 7.0.5

/apps/t3/sles12sp2/isv/allinea/forge/7.0.5/doc/userguide-forge.pdf