ジョブの実行・スケジューラ¶
ジョブ投入時にエラーになりますが、どのオプションが悪いかわかりません¶
エラーによって対応方法が異なります。
qsub: Unknown option¶
「qsub: Unknown option」エラーは、qsubコマンドのオプション以外にも、ジョブスクリプトの「#$」で始まる行の記述に誤りがあるときにも発生します。
よくある間違いとして「=」で内容を指定するオプションの「=」の前後にスペースを入れた場合にこのエラーが繰り返し表示されます。「=」前後のスペースを削除してみてください。
Job is rejected, h_rt can not be longer than 10 mins with this group¶
-gオプションやnewgrpなどでTSUBAMEグループを指定しない場合は「お試し実行」となります。「お試し実行」は10分以内のみですが、指定されているh_rt オプションが10分以上を指定しております。
「お試し実行」の場合はh_rt オプションを0:10:0のように修正下さい。
お試し実行」以外で実行したいのであれば、-gオプションやnewgrpなどでTSUBAMEグループを指定してください。
Info
この場合は適切なTSUBAMEグループに参加していること、TSUBAMEグループにポイントがあることを確認して下さい。TSUBAMEグループについてはTSUBAMEポータル利用の手引き 「6.グループの管理」をご確認下さい。
Unable to run job: Job is rejected. h_rt must be specified.¶
h_rtオプションの記載がないため実行できません。時間設定を行い、実行ください。
Unable to run job: the job duration is longer than duration of the advance resavation id AR-ID.¶
予約時間よりも長い時間を指定したために発生したエラーです。下記FAQの予約についてをご確認ください。
関連FAQ
バッチジョブスケジューラの仕様について
error: commlib error: can't set CA chain¶
このエラーは、TSUBAME3.0のホームディレクトリをそのままTSUBAME4.0に移行(コピー)した場合に発生します。TSUBAME3.0のスケジューラで使用していた ~/.sge ディレクトリに証明書が残っており、TSUBAME4.0のスケジューラで使用する証明書と競合するためにエラーが発生します。
~/.sge ディレクトリはTSUBAME4.0では使用しませんので、以下のように削除をお願いします。
[login]$ cd $HOME
[login]$ rm -r .sge
Unable to run job: job rejected: Only nnnn jobs are allowed per user¶
nnnnには数字が入ります。
このエラーは、ジョブ同時投入数がユーザあたりの制限値に達した場合に発生します。
投入済みのジョブが終了するかqdelコマンドでジョブを削除して、ジョブ投入数を制限値以下にしてください。
Info
本制限値はシステムダウンを防ぐための設定であり、この数までであれば投入してよいという意味ではありません。
可能な範囲でジョブをまとめるなど、スケジューラ負荷軽減にご協力ください。
Unable to run job: job rejected: Only nnnnn jobs are allowed per cluster¶
nnnnnには数字が入ります。
このエラーは、ジョブ同時投入数がシステム全体の制限値に達した場合に発生します。
本エラーが検出された場合、お手数をおかけしますがお問い合わせよりご連絡ください。管理者側にて状況確認を行います。
ジョブステータスが「Eqw」となり実行されない。¶
システムの障害の可能性もありますがジョブスクリプトのミスによることがあります。以下の点をご確認ください。
ジョブの詳細状況は以下のコマンドで確認ができます。
[login]$ qstat -j ジョブID | grep error
原因の切り分けと修正を行いジョブを再投入してください。
エラーの場合の例を以下にあげます。
ファイルパーミッションがない場合のエラー例
error reason 1: エラー発生時間 [5226:17074]: error: can't open stdout output file "原因のファイル": Permission denied
改行コードの問題やディレクトリが存在しないおよびジョブスクリプトが不正な場合のエラー例
error reason 1: エラー発生時間 [5378:990988]: execvp(/var/spool/age/ホスト名/job_scripts/ジョブID, "/var/spool/age/ホスト名/job_scripts/ジョブID") failed: No such file or directory
1. ジョブスクリプトの改行コードがUNIX形式(LF)でない
改行コードがwindowsのCR+LFに設定されている場合も発生いたしますので、実際のスクリプトで合わせてご確認ください。以下のコマンドで確認ができます。
[login]$ file スクリプトファイル名
-
CR+LFの場合の出力
スクリプトファイル名: ASCII text, with CRLF line terminators
-
LFの場合の出力
スクリプトファイル名: ASCII text
catコマンドでも確認ができます
- CR+LFの場合の出力
行末が^M$と表示されます。
#!/bin/bash^M$
#$ -cwd^M$
#$ -l node_f=1^M$
#$ -l h_rt=0:10:00^M$
module load intel^M$
- LFの場合の出力
行末が$と表示されます。
#!/bin/bash$
#$ -cwd$
#$ -l node_f=1$
#$ -l h_rt=0:10:00$
module load intel$
改行コードの対策としては、以下があります。
- Windowsでスクリプトを編集しない
- Windowsでスクリプトを編集する場合は改行コードに対応したエディタを利用し、改行コードを必ず確認する
- nkfで実行前に改行コードをLFに修正する
LF以外であった際は下記のコマンドで修正ください。
[login]$ nkf -Lu file1.sh > file2.sh
Warning
file1.shは変換したいスクリプトファイル、file2.shは変換後のスクリプト出力先ファイルです。file2.shはfile1.shとは異なるファイル名でなければなりません。同一ファイル名を指定するとファイルが破損しますのでご注意ください。
2. 実行するディレクトリなどが存在しない
ジョブスクリプトで記述されている実行ディレクトリが存在しない場合に発生します。以下のコマンドで確認ください。確認後、スクリプトを適切に修正下さい。
[login]$ qstat -j ジョブID | grep ^error
error reason 1: 09/13/2024 12:00:00 [2222:19999]: error: can't chdir to /gs/bs/test-g/user00/no-dir: No such file or directory
3. バックグラウンドジョブ("&"付き)でジョブスクリプトが記載されている
以下の様にバックグラウンドジョブ("&"付き)で記載し投入された場合、実行されません。
例)
#!/bash/sh
#$ -cwd
#$ -l node_f=1
#$ -l h_rt=1:00:00
#$ -N test
module load intel
./a.out &
4. ファイルパーミッションが無い
プログラムが利用するファイルに適切なパーミッションを設定下さい。
例) 自分にreadと実行権限を付与
[login]$ chmod u+rx スクリプトファイル名
5. ディスククォータ
グループディスクのクォータをご確認下さい。
1TBあたりの保存可能ファイル数 (iノード数) の上限は 2,000,000です。
確認方法は下記FAQを参照下さい。
バッチジョブスケジューラに投入したジョブの停止方法について¶
ログインノードに投入したプロセスについては、FAQ「間違って実行してしまったプログラムの停止方法について」をご確認下さい。
1.qsubコマンドを発行した場合に表示されたjob-IDを把握している場合
qdelコマンドを実行してジョブを停止して下さい。
qdel [job-ID]と打つと指定されたjob-IDのジョブが停止します。
例:job-IDが10056の場合
[login]$ qdel 10056
2.job-IDがわからない場合
qstatコマンドを実行して停止したいジョブのjob-IDを確認して下さい。
ユーザがバッチジョブスケジューラに投入し、完了していないジョブの一覧が表示されるので、削除したいジョブのjob-IDを控えて、1.の手順を実行下さい。
例:TSUBAMEユーザが実行しているジョブを確認した場合
[login]$ qstat
job-ID prior name user state submit/start at queue jclass slots ja-task-ID
------------------------------------------------------------------------------------------
10053 0.555 ts1 TSUBAME r 08/28/2024 22:53:44 all.q 28
10054 0.555 ts2 TSUBAME qw 08/28/2024 22:53:44 all.q 112
10055 0.555 ts3 TSUBAME hqw 08/28/2024 22:53:45 all.q 56
10056 0.555 eq1 TSUBAME Eqw 08/28/2024 22:58:42 all.q 7
Tips
Eqwとなっているジョブはユーザが削除して下さい。
原因についてはジョブステータスが「Eqw」となり実行されない。を確認下さい。
hwqにしたい場合はFAQの「依存ジョブの投入方法について」を確認下さい。
state | 説明 |
---|---|
r | 実行中のジョブ |
qw | 計算資源が空いておらず、順番待ちとなっているジョブ |
hqw | 他のジョブとの依存関係があり、他のジョブの終了待ちとなっているジョブ |
Eqw | 何らかの理由でエラーとなっているジョブ |
t | qwからrへ移行中のジョブ |
計算ノードの混雑状況を確認したい¶
ジョブモニタリングの積み上げグラフをご確認下さい。 凡例は以下のようになっておりますので、緑色の状況を確認することで空きがあるのか確認できます。
色 | 状態 |
---|---|
■ | 空いているノード |
■ | 実行中ノード(通常ジョブ) |
■ | 予約ノード(未実行ノード) |
■ | 予約ノード(実行中ノード) |
スクラッチ領域の利用方法¶
TSUBAME4では計算ノード用のスクラッチ領域として以下を提供しております。 詳細は利用の手引きの計算ノード上のストレージの利用をご確認下さい。
1. ローカルスクラッチ領域
計算ノード上でのみ割り当てられるローカルスクラッチ領域です。
詳細な使用方法については、こちらをご覧下さい。
Info
/local直下は書き込みが出来ません。
2. /tmp領域
/tmp領域については、こちらをご覧下さい。
計算ノードへのSSHについて¶
計算ノードへのSSHは node_f のみ可能です。
MPI通信をする際にSSHを利用する仕様のアプリケーションを実行する際は node_f をご利用下さい。
手引書の「SSHログイン」に記載があります。
依存ジョブの投入方法について¶
A-1という名前のバッチジョブが終了次第、バッチジョブA-2を実行したい場合は、下記のように -hold_jid オプションを利用してジョブを投入して下さい。
[login]$ qsub -N A-1 MM.sh
[login]$ qsub -N A-2 -hold_jid A-1 MD.sh
投入後にqstatコマンドを実行するとステータスは「hqw」となります。
複数の計算をバッチジョブ中で一括実行したい¶
バッチ実行により一つジョブ中で複数の計算を実行したい場合、例えば、exec1、exec2、exec3、exec4 という4つのコマンドを一括実行したい場合はバッチスクリプトを次のように記述します。
#!/bin/sh
#$ -cwd
#$ -l node_f=1
#$ -l h_rt=1:00:00
module load cuda
module load intel
exec1 &
exec2 &
exec3 &
exec4 &
wait
尚、異なるディレクトリに配置されているプログラムを一括実行したい場合は、実行ファイルをパスから記述する必要があります。
例えば、ホームディレクトリの folder1にあるa.outを直接実行したい場合は、
~/folder1/a.out &
実行ファイルのディレクトリに移動して実行する必要がある場合は、
cd ~/folder1
./a.out &
cd ~/folder1 ; ./a.out &
Warning
スクリプトファイルの最終行が & で終了する場合は、ジョブが実行されません。
スクリプトの最後の wait コマンドを忘れずに記述してください。
qsubコマンドを実行する前にログインノード上で計算が始まってしまいます¶
qsubコマンドを実行する際にマニュアル記載の通り、下記のようにコマンドを叩くと、qsubコマンドを実行する前にログインノード上で計算が始まってしまいます。
[login]$ #!/bin/bash
[login]$ #$ -cwd
[login]$ #$ -l node_f=2
[login]$ #$ -l h_rt=0:30:0
[login]$ module load matlab
[login]$ matlab -nodisplay -r AlignMultipleSequencesExample
バッチスクリプトはファイルとして作成して、qsubコマンドで投入して下さい。
上記のバッチスクリプトやシェルなどの用語がわからない場合は、初心者なのですが、何をすればよいのかわかりませんのUNIX/Linuxの初心者の方をご確認下さい。
qrshコマンドを実行した際のエラーについて¶
qrsh実行時のエラーについて説明します。
1.Your "qrsh" request could not be scheduled, try again later.
このエラーはインタラクティブ実行に必要な資源の空きがないことを示します。資源に空きができるまで待ち、再度実行して下さい。
利用状況はFAQの「計算ノードの混雑状況を確認したい」を参照して下さい。
2.Job is rejected. You do NOT have enough point to finish this job
このエラーはノード確保に必要なTSUBAMEポイントが無いことを示します。
TSUBAMEポータルからポイント状況をご確認下さい。
関連:TSUBAMEポイントの消費・返却のタイミングを教えてください
3.Unable to run job: unable to send message to qmaster using port 6444 on host "jobconX": got send error. Exiting.
このエラーはAGEサーバ側が高負荷の場合に発生します。
時間を開けて再度実行ください。
結果ファイルのエラーメッセージについて¶
バッチジョブスケジューラに投入後のログに出力される以下のようなメッセージに対する確認方法をご説明します。
/var/spool/age/hostname/job_scripts/JOB-ID: line XX: Process-ID Killed Program_Name
qacct コマンドによる確認を行います。
[login]$ qacct -j JOB-ID
ユーザTSUBAMEUSER00がq_nodeに投入したジョブを確認したコマンド結果の例(一部抜粋)
下記項目の詳細についてはmanコマンドで確認下さい。
1.メモリ資源を超過した場合の例
[login]$ qacct -j 4500000
qname all.q
hostname r0i0n0
group TSUBAME
owner TSUBAMEUSER00
project NONE
department defaultdepartment
jobname SAMPLE.sh
jobnumber 4500000
taskid undefined
account 0 0 1 0 0 0 3600 0 0 0 0 0 0
priority 0
cwd /path-to-current
submit_host login1 or login2
submit_cmd qsub -A TSUBAMEGROUP SAMPLE.sh
qsub_time %M/%D/%Y %H:%M:%S.%3N
start_time %M/%D/%Y %H:%M:%S.%3N
end_time %M/%D/%Y %H:%M:%S.%3N
granted_pe node_f
slots 7
failed 0
deleted_by NONE
exit_status 137
maxvmem 120.000G
maxrss 0.000
maxpss 0.000
arid undefined
jc_name NONE
この例では、exit_statusとaccountおよびmaxvmemに注目します。
exit_statusを確認することで、何が原因でジョブが停止したかを確認できます。
例のexit_status 137 は128+9を示しますが、これだけだと多岐にわたるため、切り分けはできません。
そこでaccountおよびmaxvmemを確認します。
qrshでX転送する方法¶
本FAQではqrshでX転送する方法についてご説明します。
本方法にてnode_f以外を利用したGUIアプリケーションの利用が可能となります。
(前準備)
X転送を有効にしてログインノードにsshします。
参考:FAQ Xアプリケーション(GUI)が動作しませんの1,2
1.ログインノードにログイン後、以下のコマンドを実行します。
下記はTSUBAMEGROUPグループに所属するユーザーが node_o を1時間利用する例になります。
[login]$ qrsh -g TSUBAMEGROUP -l node_o=1,h_rt=1:00:00
2.利用したいXアプリケーションを実行します。
例としてimagemagickを実行します
[rNnN]$ module load imagemagick
[rNnN]$ display
Warning
GUIアプリケーションによってはメモリやSSHの制限にて起動や計算実行が出来ないアプリケーションがあります。
Info
- メモリについては適切な資源タイプをご利用下さい
- ANSYS/Fluent: SSH制限によって起動不可、回避策は -ncheck オプションを利用する(メーカーサポート外)
- Schrodinger: SSH制限によって計算実行は不可(起動可)、回避策はnode_f利用のみ
- OpenGLアプリケーションの場合は、
export __GLX_VENDOR_LIBRARY_NAME=mesa
が必要
エラーログに "Warning: Permanently added the ECDSA host key for IP address 'XXX.XXX.XXX.XXX' to the list of known hosts." と出力される¶
初めて接続したノードがある場合や、以前接続したことのあるホストの証明書が変更された場合に出力されるもので、known_hostというSSHサーバ証明書リストにIPアドレスXXX.XXX.XXX.XXXの証明書を追加したというメッセージです。これは正常な動作であり、計算結果には影響しないため無視して構いません。
qsubコマンド実行時のエラーについて¶
qsubコマンドを実行した直後に発生するエラーメッセージとその対処法について説明します。
Unable to run job: Job is rejected because too few parameters are specified.
必須パラメーターが指定されていません。資源タイプと資源数、及び実行時間を指定する必要があります。
qsub: Unknown option
qsubのオプション指定に誤りがあります。こちらをご覧ください。
Unable to run job: Job is rejected. core must be between 1 and 2.
お試し実行ではジョブあたり3つ以上の資源数を使用することはできません。資源数は1または2を指定してください。
Unable to run job: Job is rejected, h_rt can not be longer than 10 mins with this group.
お試し実行では実行時間が10分を超えるジョブを投入することはできません。こちらをご覧ください。
Unable to run job: Job is rejected. You do Not enough point to finish this job.
指定した資源及び時間を確保するためのポイントが不足しています。TSUBAMEポータルページからポイント状況をご確認下さい。
TSUBAMEポータルページからポイント状況をご確認下さい。
Unable to run job: failed receiving gdi request response for mid=1 (got syncron message receive timeout error).
もしくは
Unable to run job: got no response from JSV script"/apps/t4/rhel9/age/customize/jsv.pl".
短時間における大量のジョブ投入等によって管理ノードが高負荷な状態になると、ジョブスケジューラーとの通信がタイムアウトとなり上記のエラーメッセージが表示される事があります。
高負荷な状態は一時的なものです。暫く時間を置いた後に再投入を試みてください。
高負荷な状態でのエラーはここに記載していないエラーや、その他の項目で記載されているエラーが発生する場合があります。
バッチジョブスケジューラの仕様について¶
TSUBAME4ではバッチジョブスケジューラによる資源管理を行っております。
資源タイプ¶
資源タイプについては下記をご覧下さい。
詳細:\利用可能な資源タイプ
ジョブの投入方法¶
ジョブの投入方法はこちらをごらんください。
また、下記の関連FAQもご確認ください。 * スクラッチ領域の利用方法 * 依存ジョブの投入方法について * qrshでX転送する方法
ジョブの制限について¶
最新の制限については「各種制限値一覧」を確認してください。
ユーザごとの制限を超えるジョブはTSUBAME全体に空きがある場合でも実行されず、qw状態で待たされます。
ジョブが終了し、制限を下回ると(TSUBAMEに空きがある範囲で)実行状態rに遷移します。
予約について¶
予約は1時間単位で設定可能で予約終了時刻の5分前までノードを利用することができます。
ジョブ投入時には以下のようなコマンドで実行する必要があります。AR IDはポータルで確認が可能です。
[login]$ qsub -g [TSUBAMEグループ] –ar [AR ID] スクリプト名
予約終了時刻の5分前までの利用となるため、ジョブスクリプトの-lオプションを工夫する必要があります。
例)予約期間が2日の場合の資源指定
#$ -l h_rt=47:55:00
制限については「各種制限値一覧」を確認してください。
エラーの対処¶
エラーの対処については下記の関連FAQをご確認ください。
- ジョブ投入時にエラーになりますが、どのオプションが悪いかわかりません
- ジョブステータスが「Eqw」となり実行されない。
- qrshコマンドを実行した際のエラーについて
- 結果ファイルのエラーメッセージについて
予約実行時のトラブルシュートについて¶
予約実行時にジョブが投入できない際のトラブルシューティングについてまとめています。
以下のコマンドはTSUBAMEグループが2日の利用となるAR番号20190108を実行する場合を例としております。
1.ARIDのつけわすれ
arオプションをつけない場合は通常ジョブとして実行されます。
(ポイントも通常通り消費されます)
NG例
以下のコマンドを実行した場合は、通常ジョブとして実行されます。
[login]$ qsub -g TSUBAME hoge.sh
OK例
予約実行を行う際は必ず-arオプションを利用してください。
[login]$ qsub -g TSUBAME -ar 20190108 hoge.sh
2.h_rtが予約時間より長い
h_rtオプションの時間指定が予約時間より長い場合はジョブが流れません。
また、予約終了時刻の5分前までの利用となる仕様のため、指定時間は予約時間より5分短くしてください。
NG例
予約時間いっぱいとなっているため、実行されません。
[login]$ grep h_rt hoge.sh
#$ -l h_rt=48:00:00
[login]$ qsub -g TSUBAME -ar 20190108 hoge.sh
OK例(終了時刻-5分となっている)
[login]$ grep h_rt hoge.sh
#$ -l h_rt=47:55:00
[login]$ qsub -g TSUBAME -ar 20190108 hoge.sh
プログラムが異常終了した場合や予約開始時間前にジョブを投入できなかった場合など、予約開始時間後に実行する場合は経過時間を考慮する必要があります。 例えば、予約開始時間から2時間経過したあとにジョブを投入する場合は以下のようなスクリプトとなります。
qsubコマンド実行から計算ノードの割当までの内部処理の時間を1分取った場合
[login]$ grep h_rt hoge.sh
#$ -l h_rt=45:54:00
[login]$ qsub -g TSUBAME -ar 20190108 hoge.sh
関連URL * TSUBAME4.0利用の手引き 「計算ノードの予約」 * TSUBAMEポータル利用の手引き 「計算ノードの予約」 * バッチジョブスケジューラの仕様について
ジョブ投入時に指定したh_rtと実行時間の乖離について¶
h_rtで指定した時間には利用者が投入したジョブを実行するための準備処理の時間も含まれます。そのため、h_rtで指定した時間全てがジョブの実行時間にはなりません。
ポイント消費の対象は準備処理の時間を除いたジョブの実行時間となります。また、準備処理の時間はジョブが実行されるノードの状況により、一定ではありません。
ジョブスクリプト・qrshでの command not found エラーについて¶
Info
TSUBAME3.0 では、バッチスクリプト内で下記の記述が必要でしたが、TSUBAME4.0では不要になりました。
. /etc/profile.d/modules.sh
pip等でインストールしたコマンドをジョブスクリプト・qrshから実行した場合に、"command not found"エラーが発生した場合はログインノードにて
[login]$ type <command>
<command> is hasehd (/path/to/<command>)
export PATH=$PATH:/path/to
関連URL
Linuxのよくあるエラーについて
1つのジョブの中で複数のプログラムを別々のCPU/GPUで走らせたい¶
以下のようにして、1つのジョブの中で複数のプログラムを別々のCPU/GPUで走らせることができます。
以下ではa.outがCPU0-47+GPU0, b.outがCPU48-95+GPU1, c.outがCPU96-143+GPU2, d.outがCPU144-191+GPU3を使います。
#!/bin/sh
#$ -cwd
#$ -V
#$ -l node_f=1
#$ -l h_rt=00:30:00
a[0]=./a.out
a[1]=./b.out
a[2]=./c.out
a[3]=./d.out
for i in $(seq 0 3)
do
export CUDA_VISIBLE_DEVICES=$i
numactl -C $((i*48))-$((i*48+47)) ${a[$i]} &
done
wait
投入したジョブが実行されるまでに時間がかかる¶
計算ノードの利用率が高い場合、投入したジョブに対して計算ノードの資源割り当てが出来ず実行に時間がかかる場合があります。
計算ノードの利用状況は、モニタリング情報内の「ジョブモニタリング」から参照可能です。
投入したジョブが実行されるまでに時間がかかる場合、以下の観点でジョブの見直しをご検討ください。
- 「資源タイプ」や「実行時間」を大きく取りすぎていないか。
投入されたジョブの実行順は、ジョブスケジューリングシステムによって自動的に決定されます。
基本的にはFIFO(First In First Out)ですが、資源を最大限活用するためにバックフィルが行われ実行順が入れ替わる場合があります。
資源タイプや実行時間が小さいほうがバックフィルの対象になりやすいため、必要以上の指定をしていないか再度ご確認ください。
( 特にnode_fはノードを占有利用するため、バックフィルの対象に非常になりにくいです。 ) - 計算ノード予約の活用
TSUBAME4.0では計算ノードを予約することができます。 計算ノードを予約することで、指定した日時に確実にジョブを実行することができます。
計算ノードの予約方法については計算ノードの予約をご参照ください。
ただし、計算ノードを予約利用した場合、TSUBAMEポイントの消費量はジョブスケジューラ経由で通常優先度で実行した場合の約1.25~10倍になりますのでご注意ください(予約時期や季節で変動します)。
詳細については、規則・利用細則の「TSUBAME4.0スーパーコンピュータ利用料の課金等に関する取扱い」をご参照ください。 - プレミアムオプションの活用
TSUBMAE4.0では「プレミアムオプション(-p)」が用意されています。 本オプションを指定した場合、ジョブスケジューリングシステムの該当ジョブに対する実行優先度が変化します。 プレミアムオプションについては、ジョブスクリプトをご参照ください。
なお、プレミアムオプションの利用には2点注意事項があります。- ジョブスケジューリングシステムによる制御は自動化されているため、計算ノードの空き見込みがない場合などプレミアムオプションの効果を感じられない可能性があります。
- プレミアムオプションを使用した場合、TSUBAMEポイントの消費量は通常優先度で実行した場合より大きくなります。 詳細については、規則・利用細則の「TSUBAME4.0スーパーコンピュータ利用料の課金等に関する取扱い」をご参照ください。