6. TCP Linda Gaussian¶
6.1. TCP Linda Gaussian概要¶
Gaussianの並列実現方法は2つあり、並列ライブラリTCP Lindaを利用して、分散メモリ並列による方法がTCP Linda Gaussianと呼ばれ、ノード内ノード間共に並列化できます。 ただしLindaで並列可能な計算は下記のもののみとなり、系によっては高速化が望めず、1ノードでの計算結果と変わらない場合があります。
リンク | 概要 |
---|---|
l106.exel | 分極率および超分極率を得るための力および双極子の数値微分 |
l302.exel | 重なり積分、運動および位置の積分の計算 |
l401.exel | 初期MO係数 (guess) の生成 |
l502.exel | SCF方程式の繰り返し計算 (conventional UHF、ROHF、すべてのDirect法、SCRF) |
l506.exel | ROHFやGVB-PP計算の実行 |
l508.exel | 二次的な収束SCFプログラム |
l510.exel | MC-SCF |
l602.exel | 1電子プロパティ (ポテンシャル、電場、電場の勾配) |
l701.exel | 1電子積分の一次または二次微分 |
l703.exel | 2電子積分の一次または二次微分 (spdf) |
l906.exel | セミダイレクトMP2 |
l913.exel | ポストSCFエネルギーとその勾配項の計算 |
l914.exel | CIS、RPA、ZIndo励起状態とSCF安定性 |
l1002.exel | CPHF方程式の繰り返し計算とNMRを含む様々なプロパティの計算 |
l1014.exel | CI-Singlesの二次微分 |
l1101.exel | 1電子積分の導関数計算 |
l1110.exel | F(x)に対する2電子積分の微分の寄与 |
l1112.exel | MP2の2次微分 |
6.2. Gaussian Lindaの実行¶
Lindaは資源タイプnode_fを指定する場合のみ利用可能です。 Lindaに対応したモジュールファイルを読み込み、インプットファイルのLink0コマンド%lindaworkersを以下の形式で記述し実行します。
%lindaworkers=hostname1,hostname2,…
バッチジョブ投入を行う場合は、バッチスクリプト内でsed
やawk
を利用して$PE_HOSTFILE
をパースする必要があります。
以下に例を示します。
$ echo "%lindaworkers=$(echo `cat $PE_HOSTFILE | awk '{print $1}' | tr '\n' ',' | sed -e 's/,$/\n/g'`)" >> ${INPUT}
$ cat ${INPUT}
...
%lindaworkers=r4n4,r1n3
...